企画集団知性コミュニケーションズの53年

企画集団知性コミュニケーションズの53年

小石原昭氏の「異才」世界
「知性コミュニケーションズ」53年に及ぶ活動録が社史に

 企画立案の異才、小石原昭氏(82)が率いる企画集団「知性コミュニケーションズ」(東京都港区)の53年に及ぶ活動録と銘打った社史=写真=が出された。非売品だが、対談の名手といわれる小石原氏の対談集などを収録した総合雑誌の体裁をとり、評判を呼んでいる。
 雑誌「知性」は戦前の昭和13年、哲学者、三木清が編集長を務めたことで知られる。戦後の29年、河出書房から復刊されたが、そのときの編集長が当時、27歳の小石原氏だった。だが、復刊後わずか3年で出版社が倒産し、小石原氏は若い編集者を引き連れて、知性コミュニケーションズを創設した。
 良い本を出版するという雑誌編集者の企画力や行動力がビジネス界でどう生かされるのか。強烈な個性で小石原氏は出版界から財界、政界、スポーツ界に至るまで幅広い人脈を築いた。また、「大衆社会動態を敏感にキャッチし、現代の底流と明日の現象を探索する」という、いかにもジャーナリスティックな行動力が、時代を先読みするアイデアを生み出した。
 企画力がビジネスとして成功する大きな背景だろう。
(2009年12月9日 産経新聞)